「何でもいいよ。」
そう言いながら、
本当は「何でもよくない。」
そんな経験はありませんか。
「どこでご飯食べる?」
「何食べたい?」
「どっちがいい?」
そう聞かれても、
「何でもいい。」
と答えてしまう。
本当は食べたいものがある。
本当は行きたい場所もある。
でも、
「相手が嫌ならどうしよう。」
「迷惑をかけたくない。」
そんな気持ちが先に出てきてしまう。
だから、自分の気持ちは後回しになる。
くくるでお話を伺っていると、
「人の気持ちは分かるんです。」
そう話される方がいます。
職場でも、
「今日は機嫌が悪そう。」
「疲れているのかな。」
「何かあったのかな。」
そんなことにすぐ気づく。
家族の中でも、
恋人とのやり取りでも、
友達とのLINEでも、
相手の小さな変化には敏感です。
でも、
「あなたはどうしたいですか?」
そう聞くと、
少し考え込んでしまう方が少なくありません。
日本には、
「空気を読む。」
という言葉があります。
沖縄でも、
「和を大事にしよう。」
「周りと合わせよう。」
そんな場面はたくさんあります。
もちろん、それは悪いことではありません。
相手を思いやれる。
気配りができる。
素敵なことです。
でも、
いつの間にか、
相手の気持ちばかりを優先して、
自分の気持ちが分からなくなってしまうことがあります。
小さい頃から、
「いい子だね。」
と言われて育った人。
親を困らせないように頑張ってきた人。
兄弟姉妹の中で、
空気を読んで我慢してきた人。
学校でも、
職場でも、
「嫌われないように。」
そう思って過ごしてきた人。
そんな人ほど、
相手の表情を見ることが、とても上手になります。
それは、生きていくために身につけた力だったのかもしれません。
でも、その力を使い続けると、
少しずつ疲れてしまいます。
断りたいのに断れない。
休みたいのに休めない。
「大丈夫?」
と聞かれても、
反射的に
「大丈夫です。」
と答えてしまう。
家に帰ってから、
「あの時、本当は嫌だったな。」
そう気づくこともあります。
私は、
相手を大切にできる人は、とても素敵だと思います。
でも、
その優しさの中に、
自分への優しさも入っていてほしい。
そう思うんです。
自分を後回しにし続けると、
心は少しずつ疲れていきます。
そして、
「何が好きですか?」
「休日は何をしたいですか?」
そんな質問にも、
答えが出てこなくなることがあります。
だから今日は、
ひとつだけ、
自分に聞いてみてください。
「私は、本当はどうしたい?」
すぐに答えが出なくても大丈夫です。
今までずっと、
相手の気持ちを優先してきたんです。
急に自分の気持ちが分からなくても、
それは自然なことです。
少しずつでいい。
今日はお昼ご飯だけでも、
「自分が食べたいもの。」
を選んでみる。
今日は疲れたから、
「今日は休みたい。」
と言ってみる。
小さなことからでいいんです。
自分を大切にすることは、
わがままではありません。
相手を大切にするように、
自分の心にも耳を傾けること。
それも、
人を大切にすることと同じくらい大切なのだと思います。
もし今、
相手の気持ちは分かるのに、
自分の気持ちが分からなくなっているなら。
それは、
あなたがおかしいわけではありません。
ずっと周りを見ながら、
一生懸命に生きてきた証なのかもしれません。
たまには、
自分の心にも聞いてあげてください。
「今日は、どうしたい?」
その問いかけから、
少しずつ心は変わっていくのかもしれません。
心には、ちゃんと理由がある。



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