「『シート倒してもいいですか?』に、日本人の心が詰まっている。」
新幹線でシートを倒す前。
「倒してもいいですか?」
この一言を言う人もいれば、
「本来は言わなくてもいい」という人もいます。
SNSでは、
どちらが正しいかという議論になっています。
でも、心理カウンセラーとして興味があるのは、
正解ではありません。
なぜ、日本人はここまで相手を気にするのか。
日本人は昔から、
「和を乱さない」
「空気を読む」
「迷惑をかけない」
という価値観の中で育ちます。
だから、
まだ起きていない相手の感情まで想像します。
「嫌だったかな。」
「迷惑かな。」
「怒ってないかな。」
これは日本人の美しさでもあります。
でも、この優しさが強くなりすぎると、
・本当は断りたいのに断れない
・自分より相手を優先する
・空気ばかり読んで疲れる
そんな生き方にもつながります。
カウンセリングでも、
「人に迷惑をかけたくない」
という言葉は本当によく聞きます。
だから私は、
シートを倒す前に声をかける人も素敵だと思います。
声をかけずに、
ルールの範囲で利用する人も間違いではないと思います。
問題なのは、
「相手を思いやること」と「相手の顔色だけで生きること」は違う
ということです。
優しさとは、
自分を犠牲にすることではありません。
思いやりは大切。
でも、
自分まで疲れ切ってしまうほど気を遣う必要はない。
日本人の気遣いは、
世界に誇れる文化です。
だからこそ、
気遣いではなく、気疲れになっていないか。
時々、自分にも問いかけてあげたいですね。



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