「面白い」と「傷つく」の境界線

メンタルヘルス

SNSを見ていると、誰かの失敗や恥ずかしい場面を撮影した動画が大きく拡散されることがあります。

投稿した人は悪気がなかったかもしれません。

その場にいた人たちも笑っていたかもしれません。

しかし、見ていて少し考えさせられることがあります。

それは、

「面白い」と「傷つく」の境界線です。

人は昔から失敗談や予想外の出来事に笑ってきました。

笑うこと自体は悪いことではありません。

実際に、笑いは人との距離を縮めたり、緊張を和らげたりする大切な役割があります。

一方で、その笑いの対象になった人はどう感じているでしょうか。

同じ出来事でも、

「自分も笑えた」

という人もいれば、

「本当は嫌だった」

という人もいます。

ここが難しいところです。

面白いかどうかは発信する側が決めることができます。

しかし、傷ついたかどうかは受け取る側が決めることです。

だからこそ、

「悪気はなかった」

だけでは説明できないことがあります。

カウンセリングでも似た場面があります。

本人は励ますつもりで言った言葉が、相手には否定されたように感じられることがあります。

逆に、何気ない一言に救われる人もいます。

同じ言葉でも、人によって受け取り方は違います。

だから私たちは時々、

「自分はどういうつもりだったか」

だけでなく、

「相手はどう感じたか」

にも目を向ける必要があります。

SNSは投稿ボタンを押す前に少し立ち止まることができます。

もし自分がその立場だったらどう感じるだろう。

もし自分の大切な人だったらどう思うだろう。

その視点を持つだけで、発信の仕方は変わるかもしれません。

面白いことと、誰かを傷つけることは必ずしも同じではありません。

だからこそ私たちは、

笑いながらも相手への想像力を失わないでいたいと思います。

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