釣りとメンタルヘルス:~自然の中で心の健康を育む~

メンタルを整える

ブログを見てくれてありがとうございます。くくるカウンセリングルーム公認心理師の榮口です。11日連続ブログ更新継続中です。さて私事なのですが、趣味の1つが釣りです。

親が釣り好きなので物心ついた頃から釣りはしていたらしいのですが、覚えている最初の記憶は、小学5年生の頃に釣ったシロダイでした。生きている島エビを餌を投げて、待つ「打ち込み釣り」でした、今でも鮮明に記憶しています。親と話していた会話の内容も覚えています。人の記憶は印象が強いと記憶に残る体験ができました。話はそれますが、重度認知症の患者さんも短期記憶障害があるとされていますが、嫌な体験はなんとなく覚えていると聞いたことがあります。

実は釣りは単なる趣味ではなく、心の健康を促進する手段として広く認識されています。この記事では、公認心理師の視点から釣りがどのようにメンタルヘルスに影響を与えるかを探っていきますね。自然の美と静寂な環境がもたらす効果から、集中力やソーシャルな側面に至るまで、釣りが提供する多様なメリットに焦点を当てます。最後まで読んでいただけると幸いです。

釣りのリラックス効果

釣りは穏やかな水辺で過ごすことが一般的です(しかし休みの日、悪天候でも釣行に行ってしまうのが釣り人の性です)。この静かな環境は、日常の喧騒から解放され、ストレスを軽減する効果があります。自然の中での静かな時間が、心の平穏をもたらし、メンタルヘルスの向上に寄与します。心拍数が安定し、呼吸が深くなることで、リラックス効果が最大限に発揮されます。

集中力とマインドフルネス

釣りは魚を捕まえるために慎重な行動が求められるアクティビティです。個人的な意見ですが、釣りはハンティングの中では誰でもできて(日本ではライセンスがいらない)、獲物を獲りやすい、比較的簡単な狩りだと思います。

ロッドの使い方や餌の選択に集中することで、集中力を高め、同時にマインドフルネスを養う助けになります。周りの環境との一体感が、心の安定感を生み出します。あの時の集中力は、ただそれだけを考えている時間ですね。

アウトドア活動の恩恵

釣りは屋外での活動です。新鮮な空気を吸い込み、日光を浴びることは、体だけでなく心にも活力をもたらします。日光はビタミンDの生成を促進し、これが心の健康に対してポジティブな影響をもたらすことが研究で示されています。話は逸れますが、認知症の患者やせん妄症状がでている患者には、意図的に太陽の光を浴びせることも大事なんです。また、運動不足の解消や健康なライフスタイルの促進も釣りが提供する恩恵です。

ソーシャルな側面

釣りは友達や家族と共有できる素晴らしいアクティビティです。共有された経験は関係性を強化し、ソーシャルなつながりがメンタルヘルスに良い影響をもたらすことがあります。共同の目標(例:大物を釣ること)を達成することは、共感や協力を生むことで、人間関係を深める手助けとなります。上に書いたシロダイを釣った私の体験はまさしくソーシャルな側面を強化しています。

注意点と個別のニーズ

一方で、釣りが全ての人にとって適しているわけではありません。身体的な制約や個々のニーズに応じて、アクティビティを調整することが重要です。例えば、釣り中に孤独感を感じる人もいれば、逆に孤独を求める人もいます。メンタルヘルスの問題がある場合は、専門家との相談が必要です。

うつ傾向な人や落ち込んでいる人に無理に釣りに誘うのはNGです。本人が行きたいと言えば、気分転換には良いかもしれないですね。

まとめ

釣りは自然との触れ合い、リラックス、集中力の向上、そしてソーシャルなつながりを通じて、メンタルヘルスに多くの利益をもたらします。個人の嗜好やニーズに合わせて、釣りを通じて心の健康を育むことができるでしょう。釣りは単なる趣味以上に、心の癒しとなりうることを知ることで、より豊かな生活を築く手助けとなるでしょう。

くくるカウンセリングルームは、山側にあり、相談者様にはそこを眺めてもらいながら、じっくりカウンセリングを行っています。いつでも、どなたでも、心の重荷を共有し、一歩踏み出す手助けになれればと思います。悩んでいる方の心の声に耳を傾け、共に闘い、回復への道を歩むお手伝いをしていきます。

どんな困難な状況でも、心の健康を守るために、専門家のサポートが大切です。くくるカウンセリングルームでは、お手伝いできることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。一緒に前向きな一歩を踏み出しましょう。

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