ブログを覗いてくれてありがとうございます。
こんにちは、くくるカウンセリングルーム公認心理師の榮口です。
以前、リストカットの話をしました。今回は自傷行為のお話をしていきます。
自傷行為は、身体への意図的な傷つけや損傷を含む行為を指します。この問題は、精神的な苦痛やストレスからくるもので、その背後には様々な要因が存在します。この記事では、自傷行為の理解と克服に向けたアプローチについて詳しく説明します。
自傷行為についての定義
自傷行為は、身体への傷つけや損傷を自発的に引き起こす行為であり、これには切創、火傷、叩打、またはその他の方法が含まれます。リストカットが代表的ですね。これは感情的な苦痛や混乱からくる反応であり、自己傷害を通じて感情を処理しようとする行為です。
分かりやすく言うと、体の痛み(リストカット)で心の痛みに蓋をしたいのです。心のモヤモヤが
切ることによってスッキリすると表現されています。
私が大学生のころ、二の腕にリストカットしている子がいて、それをカミングアウトしてくれました。その頃の私はリストカットのメカニズムが分からなく共感できませんでしたが、今なら心の底から共感して、カミングアウトしてくれたことは助けて欲しかったんだと感じられます。
自傷行為の背後にある要因
- 感情的な苦痛や不安: 自傷行為は、感情的な苦痛や不安を軽減しようとする試みであることが多いです。感情が制御できなくなると、傷つけることで感情を一時的に緩和しようとすることがあります。
- 自己評価の低さ: 自己評価が低い人々は、自傷行為を通じて罪悪感を感じることがあり、自己傷害が自己罰行として機能することがあります。
- トラウマ体験: トラウマ体験や過去の困難な出来事が、自傷行為の原因となることがあります。過去の傷つきやトラウマから逃れるための手段として自傷行為が使用されることがあります。
- 孤独や孤立感: 孤独感や孤立感は、自傷行為を引き起こす要因となります。自己傷害は、感情的な孤立からくる対処方法として使用されることがあります。
- 自己調整の方法としての自傷: 自己傷害は、一時的な感情の安定や自己調整の手段として使用されることがあります。これは、感情のコントロールが難しい場合に起こります。
自傷行為から抜け出すためのステップ
- 専門家の協力を求める: 自傷行為の問題は、専門家の支援が必要です。公認心理師やカウンセラーと連携し、適切な治療プランを立てましょう。
- トリガーの識別と管理: 自傷行為を引き起こすトリガーを識別し、そのトリガーを管理するスキルを開発しましょう。
- 自己評価の向上: 自己評価を向上させるためのセルフエスティーム向上の方法を学び、実践しましょう。
- 健康的なストレス管理技術の学習: ストレス管理技術を習得し、感情の安定とリラックスを促進しましょう。これには、深呼吸、瞑想、運動などが含まれます。
- サポートシステムの構築: 友人や家族とのコミュニケーションを通じてサポートシステムを構築し、孤立感を減少させましょう。
くくるカウンセリングルームの役割
公認心理師、精神科医などの専門家は、自傷行為の治療とサポートにおいて不可欠です。専門家は個々の状況に合わせたアプローチを提供し、クライアントが自己傷害から抜け出すのを支援します。自傷行為は深刻な問題であり、自己傷害のサイクルから抜け出すことは難しいことがあります。しかし、専門家の支援と適切な戦略を用いることで、改善の道が開かれます。自傷行為に悩む人々に対して、理解とサポートを提供し、健康的な未来への第一歩を踏み出す手助けを行うことが、公認心理師の大切な使命です。
くくるカウンセリングルームは、山側にあり、相談者様にはそこを眺めてもらいながら、じっくりカウンセリングを行っています。いつでも、どなたでも、心の重荷を共有し、一歩踏み出す手助けになれればと思います。悩んでいる方の心の声に耳を傾け、共に闘い、回復への道を歩むお手伝いをしていきます。
どんな困難な状況でも、心の健康を守るために、専門家のサポートが大切です。くくるカウンセリングルームでは、お手伝いできることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。一緒に前向きな一歩を踏み出しましょう。
コメント