看護師のメンタルヘルスが危ない!?

メンタルヘルス

みなさんこんにちは。
くくるカウンセリングルーム公認心理師の榮口です。
さて今回は看護師のメンタルヘルスについて皆さんと共有していきたいと考えています。

日本看護協会の報告によると、2014年度において看護師のメンタルヘルス不調者は36.8%となっています。つまり、看護師の3~4人に1人というこになります。すごく多く感じますよね。


看護師の日常

完全に個人的な見解ですのでご了承ください。

病院における看護師としての日常は、時に厳しいものとなります。多くの人々が命の危機に瀕し、看護師たちはその瞬間に立ち会い、最善のケアを提供する責任を背負っています。しかし、この責任は時に看護師たち自身に深い影響を与え、心の闘いを引き起こすことがあります。

出勤時、病院の廊下を歩く看護師たちの顔には生命感が欠け、抑うつ的な雰囲気が漂うことがあります。リストカットの痕を手首に見てしまうことも増えました。

看護師の仕事はマルチタスクの典型です。人々の生死がかかっており、ミスは致命的な結果につながる可能性があります。このプレッシャーの下で、看護師は日々神経を研ぎ澄ませ、アドレナリンを出し続けなければなりません。特に救急や集中治療室(ICUやHCU)では、緊急時には常に最高のパフォーマンスを求められます。

夜勤勤務も看護師たちにとっては大きな負担です。日中の喧騒から夜の静寂に切り替え、患者のケアを続けることは、メンタルの健康に対する試練となります。

私自身の体験

このような状況で、多くの看護師がメンタルの健康に悩みを抱えていることがあります。私自身も病棟師長を務めていた際に、スタッフから心の傷に関する相談を良く受けました。彼女彼らの悩みを聴くことは、彼らのバックボーンや個人の経験を尊重し、共感と支援を提供することが不可欠です。

しかし、看護師仲間としての関係が身近すぎるため、カウンセリングが行えませんでした。公認心理師の世界では身近な関係でのカウンセリングはタブーとなっていて、すごくジレンマを感じていました。

そこで、病院内で公認心理師としての資格を持つ者として、相談に応じることができます。悩みを共有し、心を軽くする場を提供することが、看護師たちにとって非常に重要です。

支えとカウンセリングの重要性

看護師は日常的に高いストレスとプレッシャーにさらされているため、適切なサポートが不可欠です。悩みを話すだけで、心が楽になることがあり、ストレスを軽減し、自身のメンタルヘルスをサポートできる場を提供したいと思います。

看護師が安心して感情やストレスを吐露し、共感と支援を得られる場を提供できることは、非常に価値のある取り組みです。医療現場全体の効率と安全性を向上させる一助になって、看護師仲間のメンタルヘルスに貢献することは、医療現場における重要な役割だと信じています。

いつでも、どなたでも、心の重荷を共有し、一歩踏み出す手助けになれればと思います。悩んでいる方の心の声に耳を傾け、共に闘い、回復への道を歩むお手伝いをしていきます。

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